塾の利用法 ::: 塾では成績が上がらない理由 :::


1. 大手集団塾の利用法
〜集団塾では成績が上がらない理由
2. 〈コラム〉大手集団塾のメリット・デメリット・集団塾に向かない子
3. 〈コラム〉皆さんの塾では宿題をチェックしてくれますか?
4. 個別指導塾の選び方
〜個別指導塾では成績が上がらない理由

 

 大手集団塾を利用する場合、そこで学習効果を上げるための条件がいくつかあります。

 まず第1に、塾と学校のカリキュラム・進度は異なることが多いので、両者を両立することが必要です。「定期テスト前には塾を休みたい」と思うのが人情ですが、塾では「定期テストがあっても塾を休むな」と注意します。塾を休むことで、その日学ぶはずだった塾のカリキュラムを効果的に吸収できないからです。学校と塾とではそもそも進度が異なるので、塾を休まず、そこで教わったことをしっかり復習することが必要なんです。一方、「塾にはきちんと通っているのに成績が上がらない」という人、「どの科目も苦手だと感じている」という人は、学校と塾とを両立できず、ただ月謝を運ぶだけの“お客さん”になっている可能性があります。このような人は、まず英語か数学を得意にするための対策をとる必要があります。

 第2に、塾のカリキュラムが自分の目標達成に合うかどうかを点検しておく必要があるんです。部活をやっている中学生はだいたい中3の夏休みに引退します。そして、受験対策も必要だということで夏休みから塾に通いだすんですね。しかし、集団塾では中3の10月にはすべてのカリキュラムを終了し、11月頃からは実戦問題演習で問題を解きまくります。そうすると、夏休みに入塾した人は8月から10月までは塾のカリキュラムに追われ、11月から入試直前の約3ヶ月間は中1から中3の夏休みまでの復習もしなくちゃいけないし塾の演習授業にもついていかなくちゃいけない、これではもうぐちゃぐちゃです。集団塾のカリキュラムを余裕をもって利用するには、少なくとも中2の後半から塾に入るのがよいのです。

 第3に、集団塾では自学自習が基本です。「子供に任せていると全然やらないので個別に宿題を出してほしい」という要望が多く寄せられますが、塾はこうした身勝手な要望を嫌います。そもそも集団塾というものは、個々の生徒の進度よりも塾のカリキュラムを優先させるものだからです。そのため表面的には宿題を出してくれても、そのチェックをしてくれない場合がほとんどです。また、質問や自習スペースを用意している塾でも、常時先生が質問に対応してくれるわけではありません。ですから、授業中あるいは授業後に先生に質問することができ、自発的に復習することができる必要があります。

  第4に、騒がしいだけの授業では効率的に学習できませんから、集中できる授業かどうか見学しておく必要があります。塾に授業見学をお願いすると通常は断られるんです。塾としては、居眠りしている生徒、私語をやめない生徒、携帯をいじっている生徒などを見られては信用にかかわるからです。それでも、わずかな時間でもかまいませんから授業見学をさせてもらうべきでしょう。面白くない授業は人をイライラさせますし、生徒も授業中つい別のことを考えてしまうんです。生徒に背を向けて黙々と板書するような授業ならわざわざ塾に通わせる必要はありません。

 また、最近理想とされるリーダー像はかなり様変わりしています。かつては“強くて正しい”指導者が理想とされていましたが、最近はそればかりではなく“支援者・演出家”であることも必要とされています。なぜ“強くて正しい指導者”だけでは通用しないかというと、一般の会社でいうと、指導者が複雑化・専門化した会社組織を束ねて直接結果をコントロールするのは不可能ですし、また、“お金や地位”よりも“自分らしさややりがい”を優先させる価値観が強まっているからです。

 集団教育でも同じことがいえます。集団授業では打たれ弱い生徒もいますし、そもそも“勉強なんて興味ないよ”なんて思っている生徒もいますから、そのような生徒に一方的に「ヤレヤレ」と発破をかけてもしかたありません。集団授業を見学したときには、一方的に「ヤレヤレ」と発破をかけるだけの授業ではなく、宿題を指示したり個々の生徒の成功事例を取り上げるなどの細やかな配慮がある授業かどうか、こんなこともチェックしておくべきでしょう。

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